いっきに春めいてきましたね。もうすぐ4月になります。
通勤・通学に電車を利用することになる方も多いのではないでしょうか。
朝・夕方の通勤・通学時間の電車は混雑しやすく、乗るだけでもドッと疲れます。
混雑する電車で注意が必要なのは「痴漢」です。
痴漢がもっとも起きやすいのは「電車内・駅構内」といわれています。
特に「朝の通勤ラッシュ」の時間帯は痴漢が増加するそうです。
筆者は電車内ではないのですが、何度か痴漢の被害にあったことがあります。
かなり珍しいケースだったので、近いうちにそのときの体験談を記事にしますね。
今回は電車内の痴漢対策についてまとめてみました。
通勤・通学を安心かつ安全にできるようにぜひ参考にしていただけると幸いです。
対策①女性専用車両を利用する

最近は女性専用車両が設置されている電車が増えています。
普段の電車に女性専用車両があればぜひ積極的に利用しましょう。
男女平等が求められる社会で「女性だけ特別扱いはおかしい」などの意見もあるようですが、女性専用車両は「特別扱い」なのでしょうか。
痴漢の被害に遭うのは女性だけではないですが、それでも女性はやはり被害に遭いやすいのです。
それに混雑する車内ではどうしても身体が接触しやすく、痴漢だと勘違いされる可能性もあります。
混雑する電車内で近くに女性がいると「痴漢と勘違いされるのでは」と内心ドキドキしてしまう男性もいらっしゃるはず。
痴漢に遭いたくない女性のため、痴漢と勘違いされたくない男性のためにも女性専用車両は必要なのではないでしょうか。
対策②扉付近や電車連結部分は避ける

朝の通勤ラッシュの時間帯はなかなか座席が空いていないですよね。
席に座れないとわかったとき、あなたはどこで立っていますか?
「立つなら扉付近がいい」という方が多いのではないでしょうか。
扉の付近に立っていると目的の駅に着いたときすぐに降りられるうえ、扉に身体をあずけることができ「人に囲まれる」のを防げるので人気のスペースですよね。
しかし、痴漢の犯人にとっては
- 座席前よりも人目につきにくい
- 痴漢をしたらすぐに電車から降りられる
などの理由から、扉付近は痴漢を行いやすい場所となっています。
乗車時間が長いと電車連結部分まで移動される方もいるのではないでしょうか。
扉付近や座席前は人の出入りが多いので落ち着かないと感じる方は、電車連結部分で立つことを選ばれる気がしますが実はこちらも危険なスペースです。
電車連結部分も扉付近と同じく、人目につきづらい「死角スペース」が多いので痴漢が発生しやすいとされています。
扉付近も連結部分も立つ場所として選ばれやすいスペースになっていますが、痴漢対策としては可能なかぎり避けてほしい場所です。
対策③過度な露出を控えたり堂々した態度をとる

女性専用車両は絶対にあるとは限りませんし、車内で立つ場所を選べない状況も考えられます。
混雑する車内でできる対策としては服装です。
足が目立つミニ丈のスカートやパンツスタイル、胸元が大きく開いているトップスなど肌の露出が多くなる服装は痴漢に遭いやすいといわれています。
好きなファッションを痴漢対策のために我慢するなんてと感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、混雑する車内で肌が触れるのって少し気持ち悪くないですか。
肌の露出を控えれば、肌どうしが触れるのを回避できます。
夏は半袖やノースリーブのトップスの着用も増えますが、電車に乗るときには薄手の羽織ものを着るようにするのがおすすめです。
肌の露出が多くなくても、以下の特徴に当てはまる場合は注意が必要。
- 人から「おとなしそう」「真面目」と言われることが多い
- 清楚な恰好をしている
- 声が小さめ
- 黒髪
肌の露出をしていると痴漢に遭いやすいとされていますが、「おとなしそうな女性」も痴漢のターゲットにされがちです。
おとなしい女性に見られる方のほとんどはまず露出の多い服装はされていないと思います。
「露出も少ないし痴漢に狙われないだろう」と油断はできません。
痴漢する人がおとなしそうな女性を狙うのは「被害に遭っても声を出さない」「反撃してこない」からです。
痴漢をしてすぐ騒がれたり、反撃をされれば捕まるリスクが高まります。
被害に遭っても何もできなさそうな女性を痴漢者は狙っているのです。
おとなしいのがダメなんてことは絶対にないのですが、痴漢に遭わないために電車に乗る際は強気な女性を演じられるとgood。
髪の毛を派手な色にしてしまえたらおそらく最も効果的ですが、現実的には難しいですよね。
- 目線をあげる
- 背筋をのばす
- 足を広げて立つ
これくらいなら簡単そうじゃないですか。
とくに目線をあげ、背筋をのばすのは普段の姿勢にも取り入れたいものですから意識していきたいですね。
被害に遭ったとき声を出さずにヘルプを出す方法

痴漢被害に遭ってしまったらどうすべきでしょうか。
憎き犯人を逃がしたくありませんが、被害に遭ってすぐに大声を出したり周囲に助けを求めたりするのはハードルが高いですよね。
声を出さずに自分が被害に遭っていることを周囲に伝える方法として
- 電車内の非常通報装置を押す
- スマホでヘルプを出す
は有効な方法です。
非常通報装置を押すと大事になると躊躇される方がいらっしゃるかもしれませんが、非常通報装置を使用する場面として「痴漢行為を行う人間がいることを知らせる」こともしっかり推奨されています。
「周囲に迷惑がかかるかも」なんて考えなくてよいのです。
もし「痴漢程度で押すなんて」という人がいればその人が間違っているのですから。
非常通報装置を押すより、もっと手軽な方法としてはスマホを活用することです。
痴漢対策用のアプリを使用してもよいですし、アプリがなくてもライン画面やメモ画面などで周囲の人に「ヘルプ」を出しましょう。
痴漢に遭うと驚きや恐怖ですぐに動けないかもしれません。
我慢しようと思う方もいらっしゃるかもしれませんが「ヘルプを出す」ことを諦めないでくださいね。
痴漢かもと思ったときに使えるLINE公式アカウント「痴漢かも:電車内<不自然な接触>情報共有」
すぐにヘルプが出せるかつ「痴漢されていませんか」と表示もできる警視庁開発のアプリ「Digi Police」
お守りとしてLINEのともだちに追加したり、アプリをダウンロードしておくのはいかがでしょうか。
怪しい行動を見かけたら無視をしないで

もし電車内で痴漢行為を見かけたらぜひ被害者へ声かけをしましょう。
「痴漢されていませんか」と声をかけるのが難しければ、スマホ画面を見せるのもOK。
もし可能なら痴漢をしている人との間に割り込むなどの行動ができると望ましいです。
犯人を捕まえることも重要ですが、まず痴漢行為を止めることが何より大切ですからね。
込み合う電車内で、ひとりひとりが少しでも痴漢に目を光らせていれば痴漢が行われることの予防にもなります。
朝の通勤ラッシュ時や夕方の帰宅ラッシュ時はどうしても疲れがち。
それでも少しだけ周囲の人に関心をもってみてください。
少しの意識がきっと痴漢被害を抑えることにつながります。