正統派から新種カヌレまで！コンビニでも買えるカヌレ3種をご紹介

皆さん、カヌレはお好きですか。カヌレはマリトッツォに続くヒットスイーツとして注目されています。専門店も徐々に増えてきている中、気になっている方も多いのではないでしょうか。しかし、評判の良いお店を調べるのが面倒だったり「専門店まで行くのはなあ」と結局カヌレを食べずにいたりしていませんか。

話題のスイーツを手軽に楽しむなら、コンビニが最強です。今回は、コンビニで買えるカヌレのうち実際に食べてみた3種類のカヌレをそれぞれの特徴とともにご紹介します。

「コンビニのカヌレは美味しいの？」「」という方の参考になれば幸いです。

3種のカヌレの特徴は？

今回ご紹介するカヌレは見た目はとっても普通（一種のみ焼き菓子ではなくグミ風なので、少し異端です）。しかし、3種とも違いがありました。まずは比較表をご覧ください。

商品名	ローソン 濃密カヌレ	ヤマザキ青森県産りんごのカヌレ	UHA味覚糖 カヌレット
購入可能場所	ローソン	コンビニ・スーパー・ドラッグストアなど	コンビニ・スーパー・ドラッグストアなど
見た目	シンプル 焦げ目に個体差あり	シンプル（見た目にりんご要素はなし）	一口サイズ
食感	外側にカリッとした部分あり。中はもっちり	モチモチとした食感が目立つ	表面はサクッ 全体的にむっちりとしている
ラム酒の香り	ふんわり	アルコール臭あり？ りんごの風味あり	強い
個数	一個入り	一個入り	8個入
カロリー	161kcal	170kcal	134kcal（一袋あたり）
税込価格（参考価格）	160円	100～150円（参考価格）	162円

ローソンのカヌレは最も初心者向け

私が食べたことのあるコンビニカヌレの中で最もカヌレらしいと感じたのはローソンの「濃密カヌレ」です。初めて食べたカヌレはポップアップストアでたまたま見かけた専門店のカヌレ。そのカヌレは外がガリっと硬く、中はむっちりとしていました。味の美味しさはもちろん、外側の硬さは「前歯に自身がない人は切って食べないといけない」と感じるほど。

初めて食べたカヌレの衝撃が忘れられないまま、コンビニでも買えるカヌレに手を出しました。正直、初カヌレの感動を超えるコンビニカヌレには出会えていませんが、ローソンさんのカヌレはかなり満足度の高いカヌレです。

外はカリッと、中はムチっとの食感がカヌレ好きとしては譲れないところ。ローソンさんの濃密カヌレは外側が香ばしく焼かれた感があり、中がもっちりとした食感になっています。外のカタさについてはガリっとまでしていないため、もしかしたら物足りなさを感じる人がいるかもしれません。カタさ重視の方はカヌレを選ぶときに「全体的に黒いもの」を意識してほしいです。

私が購入したローソンではたくさんの「濃密カヌレ」が棚に敷き詰められており、表面全体が黒っぽいものもあれば頭の部分が黄色っぽいものもありました。焼き具合に個体差があるのでしょう。もし、購入時にたくさんカヌレがあったら表面を少しだけ観察してみてくださいね。

ローソンの濃密カヌレは中の生地も高クオリティです。濃い黄色をした中身は卵やバニラを感じる甘さで、生クリームよりもカスタードが好きな私にとってはストライクな味わい。食感もむっちりとしていて、しっかり噛んで食べられるので見た目よりも満足感を得られます。

総評として、ローソンさんの「濃密カヌレ」は癖が強すぎず幅広い人が食べやすいカヌレです。まさにカヌレ初心者さんにおすすめのカヌレとなっています。

りんご好きさんはヤマザキのカヌレがおすすめ

ヤマザキさんの「青森県産りんごのカヌレ」を見つけたのは実はドラッグストア。コンビニやスーパーでも見かけていたのですが、ある日立ち寄ったドラッグストアで安くで売られていたので思わず購入しました（おそらく一個100円以下）。

りんごのカヌレは珍しいなと思いながら、袋を開けるとリンゴジュースに近い香りがしました。品質保持のためエタノール蒸散剤が同封されているらしく、りんごの香料とアルコール臭が混じった匂いなのかもしれません。私はアルコールが苦手ではないので、単純にりんごっぽいと感じました。

気になる食感ですが、全体的にムチムチさ強め。外側の生地にカリッとした食感は感じませんでした。小さいりんごの果肉が入っていて、りんごの食感を引き立たせるためにカリッと感を抑えたのかもしれません。

ヤマザキさんの「青森県産りんごのカヌレ」はりんごを使用したお菓子が好きな方には嬉しいカヌレ。メーカーが山崎製パンさんのため、スーパーやコンビニで出会えるかは運しだいです。りんご好きで気になる方はぜひ、スーパーやコンビニに立ち寄った際に探してみてくださいね。

癖になりそう！ラム酒感強めのカヌレット

2022年4月11日から販売がスタートしたUHA味覚糖の「カヌレット」。販売当初からしばらくは品薄状態になり「どこで買えるの？」と話題になっていました。私も気になってはいましたが、どうせ買えないだろうと探してはいませんでした。しかし、5月頃にスギ薬局で目立つように置かれたカヌレットを発見し購入に至りました。

「こんな小さいのにカヌレ感あるのかな」「グミみたいな食感なの？」と少々不安を感じながら食べたカヌレットでしたが、初めての食感とラム酒が効いた大人な味に衝撃を受けました。

食感は外がサクッとしていて、中が柔らかめのグミのようなモチモチとした仕上がりになっていました。「カヌレット」はカヌレの焼き菓子感はないものの、カヌレの最大の特徴の一つである「外と内側の食感の違いを楽しめるお菓子」の部分はしっかり再現されています。

「カヌレット」は「日持ちして、どこでも楽しめるカヌレを作りたい」という思いから開発されたそうで、その思いが十分に反映された商品だなと感じます。

「カヌレット」は一般的なカヌレとはまたひと味違う新タイプのカヌレだと感じます。カヌレを食べたことがない方が「カヌレを食べよう」と思ってカヌレットを食べるのは最適ではないかもしれません。しかし、今回紹介した3種の中で味は最も大人向けで、本場のカヌレに近いといえそうです。お酒を用いたお菓子が好きな方には、一番おすすめの商品です。

カヌレってどんなお菓子？

カヌレはフランスの伝統的な焼き菓子。正式名称はカヌレ発祥の地であるボルドーにちなんで「カヌレ・ド・ボルドー(Cannelé de Bordeaux)」とされています。

ちなみにカヌレはフランス語で「溝の付いた」という意味です。カヌレは基本、カヌレ型とよばれる溝の付いた専用の型を用いて作られるため、縦溝の付いたフォルムが主流となっています。

カヌレは食感や風味にも特徴あり。外側はカリッ、内側はもっちりとした弾力のある食感で、バニラとラム酒の香りも楽しめるのがポイントです。

最近のカヌレは見た目や食感に変化が！

最近は、進化系カヌレも登場しています。生クリームが乗ったカヌレやイチゴ味や抹茶味などフレーバーによってカラフルなカヌレなど、見た目が華やかなカヌレを見たことはありませんか。また、見た目は普通のカヌレでも食感が柔らかさを重視したカヌレなども話題になっています。

実は日本でカヌレブームが起きるのは初めてではありません。第一次カヌレブームは1990年代後半ごろにあり、現在は2回目のブームが起きている状態なのです。再ブームとなれば、新タイプのカヌレが登場してもおかしくありませんよね。見た目も華やかな進化系カヌレは気になりますが、私はやはり昔ながらのオーソドックスなカヌレに惹かれてしまいます。

まとめ

コンビニでも買えるローソン・ヤマザキ・UHA味覚糖のカヌレをご紹介しましたが、気になるカヌレはありましたか。3種ともそれぞれ個性がありましたね。食べ物の好みは人それぞれですので、あくまでも参考程度ですが味の好みや気分によっておすすめするカヌレをまとめてみました。

カヌレは基本的にサイズ感が小ぶりで見た目も黒やこげ茶色。生クリームやフルーツの乗ったケーキやクレープなど並んでいると「カヌレはまた今度にしよう」となってしまうかもしれません。しかし、シンプルなお菓子だからこそ味や食感の違いを楽しめるのがカヌレです。

寒くなってきたこの頃。温かいコーヒーや紅茶とともにカヌレはいかがでしょうか。